大阪、京都旅行2
で、嵐山到着。
「ほんとはここって男同士でくるようなとこじゃないけどな」
「といいますと」
「カップルで来るようなところだな。」
「ほう」
あたりではBGMが流れていた
「ショーコーショーコ」
と聞こえたけど実際はなんだったのだろうか。
「焼香をすすめる音楽だったら面白いな」
「なんか麻原の歌みたいに聞こえますけど。
♪焼香〜焼香〜焼香焼香焼香〜、朝から焼香〜♪
みたいな曲だったりして。
「あれ?もう昼なのにまだ焼香せにゃならんの?」
みたいなことを坊さんたちがぼやいていたりして。」
「あはははは、それオモロイわ」
二人してこんな会話でかなり受けてましたが、会話をうろ覚えによる、活字変換するとあまり面白くなかったりするね。
あるいて有名な橋のたもとあたりにくると、場違いなコンサートをしていて同行者の師匠はご立腹。
「雰囲気ってもん考えろって!」
「あははははは」
反して僕はちょっと良いテンション。
コンサート会場を横目に歩いていると、あんまりあほそうな、ひまそうな顔をしていたためか、
「シャッター押してもらえますか?」
って若い女性に頼まれる。
「はい、いいですよぉ〜」
って満面の笑みでカメラを受け取り、その人たちではなく、同行者のほうにレンズを向けて、
「はい、笑ってぇ〜!?」
っとやると同行者が
「こっちじゃないけん」
と突っ込み、本来の被写体の二人が
「こっちですよぉ〜」(笑)
「あっ、そうですね、ぼけてました。あはははは。」
めちゃくちゃうけておられたので、笑われたところを、カシャ。少しでもいい旅の思い出になっていれば幸いです。
で、そのなんとか橋を渡るところらへんは人がたくさんいて、びっくり。
「人がすっごいいますね」
「ここは毎日が祭みたいな感じでうかれとぉ〜けんな。今はまだいいけど、秋になって紅葉になるともっと人が増えてくるで」
(筆者注:ふ〜、今回は笑いが少ないような)
っと、人力車のあんちゃんを横目で見ながら天龍寺に到着。庭を見て回る。日本庭園は直接見るより、寺のような古い建物の木の柱などを絵画でいうところの額縁として見たほうがすごくよく見えることを発見しました。建物の中の暗さと、外の庭の明るさ、庭の緑、池の色などとの色と明るさのコントラストがいいんでしょう。そういう効果を意識してか、島根の足立美術館には、壁に窓をつけて庭を見えるようにしておいて、庭を天然の掛け軸として見せているところがあり、その考えに驚いたことがありましたが、それは考え方に驚いたことで、今回のは実際の見た目の良さに驚きました。寺の中を観覧するのにもお金がいり、庭を観覧するのにもお金が別にいるわけだったのだけど、実は寺の建物の中だけを見ればよかったのではないでしょうか?庭も見えるし。今回は庭に興味があったので庭だけをみて、寺の中は観覧せずにつぎは天井画を見に建物の中にはいる。
「うわー、すごいっすね。でもこういうのって何分くらいみていればいいのかわかりませんね」
「そうだなぁ〜、とりあえずここの入館料が400円だから、自分の時給を考えてどれくらいいればいいか計算すればいいんじゃない?」
「1000円なら6分で100円、つまり24分間見ていればいいわけですね。」
「そのとおり」
ここの天井には龍の絵が書いてあり、この龍はどこからみてもこちらを見ているように見えるらしい。へぇ〜、って薄い反応を見せていましたが、実際に歩き回りながら見ると目じゃなくて顔からこちらを向いているように見えてびっくりしました。すげい。
天龍寺を出て歩いていると師匠が
「土産買っていかんでいいのん?」
「うーん、たまには買って帰りますかね」
「そしたら“楊枝とあぶら取り紙”を売ってる有名なところがあるけん、そこ行く?」
「(爪楊枝とあぶら取り紙とは奇怪な組み合わせだこと。どちらも身だしなみ関係なのでありなんだろうなぁ〜。あはん?)へぇ〜、そんなところがあるんですか。ぜんぜん知りませんでした。」
「女の子だったらみんな知っとぉと思うで。買って帰ったら喜ばれると思うで」
「じゃあそこ行きましょ、すぐ行きましょ」
ってことで、カップルの洪水を掻き分けかき分け歩く。
「ここがようじ屋だよ」
「へっ!?ようじ屋っていう店なんですか、楊枝とあぶら取り紙をセットで売っているのかと思って話を聞いてました。「楊枝とあぶら取り紙の店」ではなく、「ようじやというあぶら取り紙の店」だったんですね。」
店内は女の子ばっかりだっていう話でわくわくしてましたが、そこまででもなかったです。で、プレゼントセットというプレゼントにうってつけのものがあったのでさっさと購入。あと自分用に「ようじ水(うろ覚え)」っていう化粧水みたいなのを買おうと思ったけど、やめ。