神戸へ無謀旅行
下
03/8/1,2
高速道路をとにかく普通に走っていく。途中、持ってきたバナナ、おにぎりをW氏に渡すが、あきらかにしょうもない話である。バナナが出てきたので、僕が東京にいた時、同級生のS氏が僕の家に来た時に、
「バナナの皮は本当にすべるのか」
という有意義な実験を部屋の中で新聞紙をしいてした、ということを話した、かどうかも分からない。ある程度バナナの実が残っている状態が一番良く滑った気がする。
さて、あまりに早く神戸へと進みすぎているため、サービスエリアで止まりまくる。休憩所で緑茶を飲みながら深夜番組を見る。
で、今度はHさんの運転。Hさんはめがねをかけて運転をし始めた。運転する時だけかける理由を聞くと、めがねをかけると気持ち悪くなるから。かといってコンタクトは違和感があり、困っている、ということを話したかどうかも、もはやさだかではない。高速は初めて、だったのかどうかも忘れたが(もういいっちゅうねん)、慣れていなくても余裕で走れるくらいに他の車は少なかった。ワンワンバウ。
で、またどこぞで僕に運転を交代。中国道に三田でわかれ南におりていった。
「せっかくだから神戸の夜景が見てみたいね」
って発言から、夜景が見えるかどうかは知らないけれど、六甲山へと車で登ってみることにした。途中でラブホテル街があり、シャ乱Qの「すんごいことした」という曲の
「♪夜景の見えるドライブウエイで、悟られず道間違えろ、
車止めろ、ギャグ飛ばせ、キスをせまれ、髪なでろ、男は度胸、そこで押し倒せ×数回」
や
「♪ファッションホテル見つけ次第に、悟られず、腹痛起こせ、
車止めろ、泣いてみろ、何も言うな部屋に行け、ここまでくりゃ鬼になれ、勢いつけて、そこで押し倒せ×数回」
という歌詞が頭に浮かんで、来ませんでした。
六甲山はすっごい霧でさっぱり視界がなく、かつ、展望台は締め切ってあり、おそらく夜景をみるようなところではないということで軽く素通りしました。
で、平地に出て何も考えずに運転していると、「どこに向かっているのか」という当然の突込みが入る。「さあ?」と答えると、「カラオケかなんかがあるところへ行こう」という発言で、それらしきところへ向かう。が、時間が遅すぎ、閉まる直前だったので、そこでは何もせず、ファミレスで食事をした(僕は車で睡眠。)
その後、バスケットの試合(これが今回の旅行のメイン、覚えていらっしゃいましたか?)までの時間をつぶすため、もと高校球児のW氏の希望で甲子園の横を何とか通ったり、またもや間違った道に入り、高速道路に乗ってしまったりしてうまく時間を潰した。もういいんじゃないか、ってことで大会の開かれるところへ到着。7時くらいだったろうか。2人をおいといて土曜だったので、日経新聞を買うべくコンビニを探すが、降り立った場所は工業地帯だったため、2キロくらい(体感)歩いた末見つけた。それにしても都会のくせにものすごい量のセミが朝っぱらからうなっていた。あんなにいるものなんだろうか。睡眠不足と真夏の日光とで、ますます頭がおかしくなりそうな感じだった。
車へ帰ると、当然ながら、どこへいっていたのか聞かれ、新聞を買いに行っていたというとあきれられた。時間もちょうど良くなったようで、体育館の中へ突入する。二階ギャラリーへ上がる途中で、Sさんと対面。W氏とHさんとは言葉を交わすが、僕には気づかないためか、僕があらぬ方向を向いていたためか何も話さなかった。ま、付属物ですからね、僕は。
早送り
試合が始まるころになるとW氏は盛んにデジカメでSさんの写真を撮っていた。僕はただ呆然とフロアを見たり、新聞を眺めたりしていた。何しに来たんだっ。
で、試合開始。本来ならここがこの旅行のメインだろうけど、あいにく呆然大将の僕は、取り立てて気になることはなかった。ただW氏はかなり興奮していた。主語はほとんどがSさんで、ありとあらゆることを話していた。省略。
試合は勝ち、二回戦へ。ちょっと計画が変化する。どうほっつき歩きながら帰ろうか考えていたのにその必要がなくなったからだ。試合終了後男子バスケの方へW氏が行きたいというので僕もついていく。ここからも僕のこの時の想いが良く分かる。男子バスケを見終わってから帰ると、W氏はSさんからHさんをおいてきぼりにしてどっかにいったことについて言われたらしい。楽しそうにそのことを僕に聞かせる。うが。
二回戦が終わると3時頃になるので、どこか行くなら宝塚花火大会かと思い、一人外へ出て、運営委員会に質問の電話をかけたり、バスの時間を確認したりした。
その後、昼飯を体育館内の食堂でとる。日替わり定食が売り切れていたためカレーを頼むが、寝不足のためか食欲がわかず、僕のカレーはW氏の胃袋のなかへと入り込んでいったのであった。
試合の時間になり、バスケの二回戦の会場に行くと、Sさんの父、妹がいらっしゃり、W氏はあいさつをしていた。試合は終始劣勢で、W氏はものすごくやきもきしている様子で、力になれないことを非常に悔やんでいた。
試合は負け。
試合終了後、相手チームは、試合中にベンチ外でなにやら指示をだしていたOBらしい人の説教を聴かされていて、聞いている方はどう思っているのだろうかに僕は興味があったが、Sさんチームが帰っていくので一緒に帰る。
Sさんたちと別れ、僕が運転し、とりあえず宝塚方面へ向かう。
途中ではW氏がSさんのプレーに関する考察をとうとう語る。曰く「後のほうで、Sさんがパスを出さずに自分でシュートしたけど、あれが良かった。それまでだったら人にパスをしていたけど、(以下略)」
とかいう話だった。あまりにも良く話すのでHさんはげんなりしていたことだろう。
さて、宝塚の中心部に近づくにつれものすごい渋滞に。極度の疲労とこの混雑ぶりのため、花火観賞は却下。宝塚市内を素通りする。さすがにどこにもいかずに帰るのはつまらないから、どっか行ってから帰ろうということになり、「じゃあ帰りがけに入れそうな有馬温泉へ行こう」という意見が、誰のか忘れたが出たので
そうすることに。
8/2 有馬温泉
(おそらく)
有馬
ビューホテル
というわけで行き当たりばったりで行くことに。
有馬温泉は由来が神代に遡る三古泉・三名泉の一つ。秀吉も入っていたとか。
んで、なぜこの、有馬ビューホテルへ入ったかというと、さっぱり分からない。とりあえず目に付いた、大衆向けの温泉施設だと思ったからだ。駐車して、川本真琴の赤いTシャツを手に、建物に。やたらと観光地観光地した広い施設を一目散に風呂へ向かう。だいたいのあがる時間を決め、男風呂女風呂へと別れる。
そして浴室へ。
どうも有馬温泉は泉質が二種類あるようで、一つの浴室に金泉(鉄っぽいお湯)と銀泉(ラジウミックなお湯)というのがあった。こういうところ初めてなので、とても得した気分。大阪に近いから有名なだけかと思っていたが、お湯からしてすばらしいところだった。それと比べると玉造温泉はもっと泉質面でがんばってもらいたい(無理)。
金泉銀泉に一回ずつ入り、体を良く洗い、水のシャワーで体を冷やし、打たせ湯、サウナと試した後、また金泉銀泉を味わう。ちょっと長く入りすぎたかなと心配になり、ちゃっちゃか、ちゃっちゃか体を拭き、川本赤Tシャツを着て休憩するとこへ出た。
赤い手ぬぐいをマフラーにしながら車へ。
今度の運転はHさん。W氏は有馬温泉へと山を登っていく途中から寝たりしていたからパス。
車の中では、僕が着ているTシャツのことから、僕の川本真琴に対する熱い思い、馴れ初め、「川本って誰?」って質問に対しての答え、を延々と話した。
地図で今どこにいるのかが全く分からないながらも(ナビ=私)、順調に高速にのり、加西まで。
《重要》加西サービスエリアで
旅の通過点ではあるがなぜか試合の描写(よりもものすごく詳しく語られているのでびっくりする。
加西サービスエリアでうろちょろし、二階の食堂の前で、
「そう言えば昔ここへ来たことがあったよ。料理を頼んだけど、結局ほとんど食べなくてのこしちゃったんだよね」
とか話したりしていた。
そして食事は安い食堂ですることになった。そこでW氏はなにかラーメンらしきものを食べ、僕はラーメンを食べようと食券を購入した。と、Hさんはかなり迷われているようだったので、
「どうしたの」と聞いたら(思えばこの旅行でまともにHさんと話したのはこの時が始めてであったかもしれない。)
「この天津飯を食べたいんだけど、天津飯セットというラーメン付のしかないんだよねぇ。」
とおっしゃるので、
「セットを頼んでしまって、Hさんは天津飯だけ食べて、ラーメンは僕かW氏が食べるってのではどう?彼は食べるよ」という、考えるとHさん的にはラーメン分損なような気がする提案をすると、すんなりとそれを頼まれる。ラーメン代を払ったのかどうかは良く分からない。考えるとひどいわぁ。そしてセルフの緑茶を入手しW氏がいる所へ行き、食べようとする。と、愕くべき事態が…
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