きまち湯治村大森の湯
料金300円
泉質は低張性アルカリ性低温泉と、やたらと低そうだけど、いわゆる美人湯と言う感じで、肌がつるつるした感じになる、気がした、といっても過言ではない。
ここは来待のであろう石を使った岩風呂と、檜で造ったであろう檜風呂があり、一週間交代で男湯女湯が入れ替わる方式みたい。木次の入浴施設の「湯ったり館」と同じである。浴槽も泉質もいいけど、しかし、何と言ってもここの売りは(と言っても我が研究会的には、だけど)、間違いがなかったら間違いなくサウナである。
ここのはトロンサウナといって、ドイツの保養地「バーデンバーデン」というところから持って来た、天然鉱石「トロン浴素」と、遠赤外線ヒーターによって、50度と言う低温であるにもかかわらず、80度ぐらいのサウナに入っているかのように汗をかける。
とはいっても、入り始めて5分くらいは暖かくも感じず、全く汗をかかなくて、これで本当に汗をかけるんかいな?と思ってしまう。事実、3分くらい首を傾げっぱなしの上に、汗をかく前に出て行った人もいた。首の運動をしていただけかもしれないが。
それくらい熱くないので、お年寄りはもとより、熱いサウナがだめな、ナウなヤングな若人(わこうど)でも、心臓などに負担をかけず、あつさを我慢することなく、かなり快適に汗とともに老廃物を排出できると思われる。放射能も含んでいるだろうから、そこら辺からもいい影響を与えてくれるでしょう。しかしサウナ室はちょっと狭く、定員は3人。みんな知り合いなら4人いけるかな、といった感じである。熱いサウナがダメな人には岩盤浴もオススメ。
露天風呂もあり、寒い今の時期には湯が外の気温にあわせて、中の湯温よりも高めに設定してあるという気の配りよう。車で到着した時は雪が降っていたのに、着いて風呂に入っていると青空が見え、太陽の光が風呂の湯気にあたって、幻想的な雰囲気を堪能できた。
ネガティビストにしてオプショニスト(備品等にうるさいという意味。ここらへん英語に詳しい人が見たら切れるな)の私だけれど、ここの備品には炭檜石鹸があり、好感が持てる。(2005年1月24日現在は一つだけ)かなり主観的で目安にならないが。
また畳の休憩所も、木次牛乳も血圧計もあり、かなりくつろげる仕様になっている。ちなみに血圧は111〜44だった。最低血圧の数値が記録的である。(余談の上に余談だが、2005/1/2に献血をする前に脈拍を測ったら82だったのが、献血後には30になって、僕も医者もびっくりした。もっかい測ったら80あった。心臓もちょっと気を抜くとすぐ手を抜くからいけませんな)ひょっとして高血圧に効くのではなかろうか。
様々な良さがあり、最近作った温泉に共通する個性のなさは感じられず、湯もちょっと塩素臭くはあるけれど、良心的である。惜しむらくは、ここにしかないというお土産がないことであろうか。
食事がしたい場合には隣にいろり茶屋という、そばや田楽が売りの店で。
感想
入る前は、大社で今日中に川本真琴に会えますようにと願ったのにかなえてもらえなかった感じなので(その代わり、やくも号と雪かき車には会えた。また次の日には川本真琴から年賀状が来たが)、少しテンションが低かったが、入った後は50%ぐらい上がった。
評価=雪空の中到着し、風呂に入っている間に天が晴れた故、天晴れの湯と名付く。(古事記、風土記的なこじつけ的なノリで)
↑この時ちょうど出雲の国風土記を読んだ後だったみたい。