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「男の本気度はメールの文字数、タイトルが付いているかどうかに表れるものなのよ!」byメイドのお仕事inまんがタウン
西高東低の冬型の気圧配置が広がり、この冬一番の寒波が来て、大雪が奥地で降っているころ、水商売を始めた私にアネ様から
「横田の坂根の延命水を汲んできてくれなくって?」
という、かぐや姫が5人の求婚者に言ったお題のような無理難題なお仕事のご依頼。あいよっと引き受け、老人ホームの仕事が終わってから汲みに行く。そして次の日の仕事の帰りに家に寄る。車から降りるとピアノから「冬のソナタ」のテーマ曲が流れていた。
「ちわー」
専務登場
「あら、こんばんは。いつもいつもすみませんねぇ〜。彼女できた?」
「ここ4,5日はできそうにありませんね」
「やっぱねぇ〜。ところであんた今日食事して帰らんかね?」
「う〜ん、ママンが心配するといけないので、とみせかけていただきます」
「(ズルっ)」
相変わらず専務はリアクションが大きい。導かれるまま台所へ。
「おじゃましま〜す」
「おう」
台所には社長が。
「さよなら〜、おじゃましました〜」
「またんかいこらぁ、飯でも食べていけやれ」
ってことで席にちょこんと落ち着く。
「なんもなくてすまんねぇ〜。いっつもどこでなに食べとぉかお母さん心配しなぁ〜わぁ。どっかいいとこできたかって」
「いやいや、うちの親は僕のこと、なんも考えてないですからね。そんなん考えませんよ」(んなこたぁないby母(参照文献:今年の秋は縁結び))
ごはん、すき焼き、団子汁、フライドチキン、などなどという、予想:食べきれない、結果:食べきれない、料理が出された。みなさんは食事が終わられていて、僕一人で食べる。食事をしながら社長と株の話をしたりしてると、アネ様登場。
「おう、酒くれ、酒」
「飲みすぎだわ、やめーだわね、さっちゃん(仮名)」
「もう、うるさいなぁ〜。あ、藤原さん、私のgomi部屋来られます?」
「うん?(五味(甘・辛・酸・苦・塩辛)部屋?スイートでスパイシーでまでは良いとして、酸っぱくて、苦くて、塩辛いってどういう部屋なんだろ?)」
「1週間前使ったコップとか散らかってますけど」
「(1週間前のコップだから酸っぱいのかもしれないから「酸」も満たしてるっぽい。)」
「そんな部屋みせ〜こたないわねぇ〜、やめ〜だわね。幻滅され〜よ」
「(専務の顔が苦虫をつぶしたような顔になってるから「苦」も達成か)」
「あとナメクジがいたことがあって、塩をまいたこともありますね」
「(塩辛さも満たしてるみたい。なるほど五味部屋だ、納得)」
「なに一人で手を胸に当てて、ナットク、とかやってんですか。あ〜あ、ゴミが散らかった部屋でゴミについて、キミと語りたかったのになぁ」
「(あ、萌えるゴミとか萎えるゴミとかあるゴミね)いやはや、残念です。まあまたの機会に。ちなみにどれだけ散らかってんですか?」
専「足の踏み場もないくらいだわねぇ」
ア「そんな、私の部屋なんてまだましだって。友達の部屋なんてパンツが落ちてますからね。あっ、私の部屋は落ちてないですよ」
オ「ちぃっ!」
ア「あ、そこ悔しがるとこなんだ(笑)」
僕は明日休みなんで、ちんたらちんたらみかん食べたり、
下記↓
柿を食べたりしてたけど、みなさんは明日仕事。
「あ、明日あんた休みなの、それでゆったりしとぉなぁ〜わけね」
「そ、そんなことないですよ、ところで昨今の経済状態を鑑(かんが)見るに…」
椅子に深くもたれかかっていた状態から慌てて姿勢を戻し、髪を整えマジメなことをしゃべり始める。
「ところでさっちゃん(偽名)、風呂はえ〜だわね」
「お母さんこそはえ〜だわね」
「私はいいわね、先に」
「お母さんこそ」
「私はまだ食器片付けらんといけんけん、先に」
「そんなん私がやるけん、はいりぃ」
「(はっ、風呂の譲り合いが三回行われた。これは早く帰れっていうことを暗に示してるわけだね(参照:ツキとスッポン6の後半)。それじゃあ僕が入ります」
専&ア「なんでやねん!」
ボ「まあそういうことなんで、そろそろ帰ったほうが良いことは間違いない!ですね、すみません、ナガイをしてしまいました。って、僕長井秀和に似てないですよね」
「…」