―きな粉の方がぼたもちよりもアンが美味しかったです。(引継ぎ資料より) で、ホントはどっちがおいしかったんだ?

 

「最近寒くなってきたので服を買わないとなって思ってますが、なかなかいいのが見つからないんですよ」

「どこで探されているんですか?」

「……きどき」

「時々?」

「…どきどき」

「なにドキドキしてんすか」

「…はるやま、…しまむら、ショット。つまりリサイクルショップや紳士服の投売り、安売り衣料店、アウトレットですね。ユニクロは高くて手が出ません。ちなみに親の認識では僕の持っている服の中で一番いいものはユニクロのものってことになってます。しかも肌着や半そでのシャツ。「やっぱユニクロのがいいわ。ユニクロで買いないや」だとさ。高いっつうの」

「…。私なんてこないだ服を一式買って、10万円くらい払いましたよ」

「まぢで?」

「はい」

「それって毎月?」

「まさか」

「だよね」

「隔月です」

「ならよし、ってなるか!すごいねぇ〜。服にお金を使うのってどう思う?ってこないだ友人に聞いたんですが、服にお金を使うのはまわりに気を使っているから良いってさ。逆に会うたびに同じ服を着てこられるとイラっとするって」

「そうそう、私イラってしてますもん」

「そうですか。誰と会うときにイラってしているのかはさておいて、僕はそれ聞いてて、僕は回りに気を使ってなさすぎなのかなぁ〜って反省しちゃいました。でね、こりゃいけんって、最近の寒さも手伝って、服を買うためにはるやまとショットに行きましたが、ブルゾンが780円で売れてましたが買うのをやめました。いいかなぁって思ったんですが…」

「780円のブルゾンなんてあるんですか?やめてよかったですよ」

「そうなんよ。びっくりするくらい高いでしょ?買わんでよかった〜。」

「…。けどぉ〜、はるやまってどうなん、おっさんくさいかっこなんじゃない?」

「まあ精神的にもう若くないからね、いんじゃない?とある電話で服装について聞かれて答えたら“第二のえなりかずき”って呼ばれましたからね」

「基本的な服装はあんなんなん?」

「あんなんなんじゃない?どうなんでしょ?」

「小腹が空いた時に食べる基本的なおやつってなんなんでしょうか?」

「アンパンなんじゃない?ドーナツなんでしょうか?」

「にゃお」

 

「ところで、この間家にお邪魔して食事をいただいた時、家に上がりしなに電球替えてってお母様に頼まれまして、で椅子を持ってきてそれに乗り、電球のカバーをはずして、さて電球に手を伸ばして電球にさわった瞬間…、はっ!」

「っと息を飲むような美女が現れて、それが私だったっていいたいわけでしょ?わかってますって」

「はいはいはいはい、まあそうかもしれませんが」

「なに?そのなげやりな態度」

「(無視)ジュッっていう音が指先からしまして、びっくりしました。めっちゃ電球が熱くなっていたんですね。以前車についているタバコに火をつける道具を指でさわってやけどをした時は、指からゴムがこげたにおいがしましたので、今回はどうなんだろうと指をにおってみると、何の匂いもしませんで、やけどまではしなかったなってわかりました」

「残念!!」

 

「取引先のXさんとたまに会ったりするんですけど、Xさんと付き合う人って大変だろうなって感じました」

「へぇ〜、どこらへんが?っていうのはさておき、もし僕と付き合うという奇特な方がいた場合、どこらへんが大変になるでしょうかね?」

「そうですねぇ〜、山ほどあってこれっていうのをあげれませんね」

「やっぱ?でもちょっとがんばって言ってみよう」

「う〜ん、言っていること、やっていることがわからないことと、着てる服が良くないことと、それらがわかってないこと、それと…」

「…まだあるの?」

「あんまり会えなさそうな所が大変でしょうか…。ヨガの講演会や竹仲絵里のオッカケとかで全国を回るから」

「ほ〜、しかしあんまり会えないというのはむしろプラスだと思われます。普通に会うとすぐに嫌気がさすでしょうからね」

「そういえばそうですね」

 

「織田信長ができなかったけど徳川家康が成し遂げたことは?」

「天下統一」

とかいいつつ、サティー到着。

 

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