24
ぼ「ちーす」
ママ「あ〜ら、おさむちゃん、こんばんは」
ぼ「どうもどうも、今日は彼女連れです」(まだ嘘をつき続ける気か)
マ「鉄工所の娘さん?」
ぼ「はい」
マ「とりあえず座って座って」
カウンターじゃなくボックス席、というのだろうか?そんな席に座る。
向かい合うような位置にセーラー服を着た、ぼくと一回り違う、姉と名乗る女性がいたが黙殺。
店員「今日はなにを飲まれますか?」
ぼ「焼酎のお湯割をうっすく作って」
アネ「私はウーロン茶で、ていうかすっごい肩凝ったぁ」
と言われながら、肩をほぐしたりされる。
「あ、なんかいい感じで私の母親と話しているように見えましたが、かなり気を使われてたんですね」
「ああ、もう、ここ2、3年で一番気を使ったって感じですね」
店内では隣の席のオッサンがかなり鬱陶しい感じ。また、店員はみんな忙しくって、こっちの席につくってことがなかった。
ぼ「ちょっと店のチョイスを間違ったかなぁ〜」
アネ「まあいいんじゃないですか。そういえばまだドンペリもシャンパンも飲んでませんね」
ぼ「そうだけど(ドキドキ)」
アネ「頼みますか?」
ぼ「頼まれましてもぼくはもう飲めないと思いますよ」
アネ「私が全部飲むからいいです。すみませ〜ん」
マ「はい、どうしたぁ〜?」
アネ「ドンペリありますか?」
マ「色は?」
アネ「ピンクだといくらですか?」
マ「ちょっと待っててね」
外へ出て行かれる。店にはないみたい。帰ってこられる。
マ「4万円。悪いけど現金で払ってもらうよ」
ぼ「(ぎゃっ!)」
アネ「ちょっと無理ですね。じゃあ白はいくらですか?」
マ「またちょっと待っててね」
マ「白は2万円」
アネ「じゃあ買います」
ぼ「(ぎゃっ!)」
アネ「あとチーズあります?」
マ「あるよ〜」
ア「じゃあチーズも下さい」
ドンペリ白がテーブルに到着。店員さんが開けようとするが開けれないので、ぼくが普通にぱすって開ける。相変わらずぼくが注ぐ。んで、
「かんぱーい」
「今度はまともですね」
生まれて二回目だと思われるドンペリを飲む。まずい。こらあかん。
「ちょっといただけませんね」
「あ、ダメだったら飲みたいもの飲んでていいですよ、ジュースとか」
「そうそう、前来たときは五千円で飲み放題にしてもらって、ミックスジュースやオレンジジュースを店員さんと飲みまくって、店のジュースを飲みつくしたときがありましたよ」
「なんてことやってんですか」
「その時、今日は(「も」の間違えでは?)お金がないです、って言ったら、どれだけ持ってんの?って聞かれ、7千円って言うと、じゃあ今日は五千円で飲み放題でいいよって言われたんです」
「よかったじゃないですか」
「でもね、それまでこの店で使ったお金って2千円から3千円なんですよ。お金がないっていうのに過去最高の金額を払っちゃって、ねぇ」
「災難でしたね」