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♪幸せが買えるのなら〜♪ 今の幸せを歌っている人に売って金にしたい(笑)幸せなのかそうじゃないのかいまいちわからんね、この発言。
で、冷たいオードブル『奥出雲地鶏のサラダ』到着。赤い実(はじけたって小説が小4くらいの国語の教科書に載ってたなぁ、あれは恋の話だったのだろうなぁ、覚えてないけど)があったので興味を持って食べてみる。すると胡椒の味。
ぼ「これ胡椒ですかね」
「あ、ついに頭にがたが来て故障されました?」
「じゃなくってさ、この赤い実って胡椒じゃないですか?」
「あ、だと思いますよ」
「ちょっと聞いてみますか?」
ちょうどワインを持ってこられる。
て「こちらシャルドネ2004でございます」
ぼ「あ、ちょっとすみませ〜ん?」
て「(げ、まただ。こいつら居酒屋と勘違いしてねえか)なんでしょうか?」
ぼ「これって胡椒ですよね」
「いいえ、レッドペッパーですね」
「ってことは胡椒ということでいいんですよね?」
「レッドペッパーです!」
ぼ「すみません、レッドペッパー大佐」
去っていく店員。
「ちょっと自信がなくなってきたんですけど、ペッパーって胡椒ですよね?」
「あの子わかってないんじゃない」
いい勢いでワインを飲みほされるアネ様。店員を呼ぼうとされるが止めて私が注ぐ。
ぼ「昔こういう仕事してたんで」
「なんかそういう感じします。水商売でしょ」
「そうそう、新宿の歌舞伎町とかでねぇ〜、って違うわ!」
「あははは」
「とかって職場で笑っていたら、箸が転がってもおかしい年頃だねって言われましたが…」
「え、なんですかそれ?」
ぼ「あ、おわかりになられない。ちょっと店員さ〜ん」
て「なんでしょうか?」
ぼ「箸が転がってもおかしい年頃って言葉聞いたことありますよね」
て「ありますよ」
ぼ「ほらね」
て「でも、こっちに来てから知りましたから」
あ「ほらね、知らなくっていいんですって」
ぼ「そうなんだ、ちょっとびっくり」
などなど、場違いな感じで盛り上がる。
あ「なんかウチラどこ行っても居酒屋的な盛り上がり方になってしまいますね」
「そうですね。そのうちここからもつまみ出されるかもしれませんね」
アネ様は鶏肉の皮をはずして食べられる。
ぼ「皮食べないんですか?」
「食べないですね。ウチの親、普通に皮は全部捨ててましたからね。豚でも鳥でも」
「そうなんですか。家庭科の時間に使ってた、各食品の栄養分がかかれた本に、各食品の廃棄率もかかれてましたが、お宅では肉の分野ではちょっと通常と違う数値になりそうですね」
「そうですね。とり皮なら食べれますけどね」
「僕は皮が好きでねぇ〜。魚から鳥からなんでもこい、みたいな、あ、鶏唐好きです。皮は親(親って僕が言った時って母親のことなのね)や祖母も嫌いなので取って食べますよ。とくに好きなんが沖ぶりの皮」
「皮が好きだからそんな骨皮筋衛門なんですね」(←明らかにアネ様の言葉じゃないってわかるじゃんか!)
結局アネ様の鳥の皮を取って食べるまもなく次の料理、温かいオードブル『白菜ロール クリーム煮』が来る。
食して一言
あ「これならウチのオカンのほうがおいしいわ」
「ほうほう」
「料理下手なんだけどね」
「ロールキャベツはオッケーなんだ」
「そうですよ。今度食べに来て下さい」
「ロールキャベツの時だけ(笑)」
「そうそう。ていうか、この料理ってうす味じゃない?」
「昼食は老人ホームの食事なんでいうに及ばず、朝昼も老人に合わせた食事なんでね。うす味には慣れているかもね」
「そうですか。ウチは舌おかしいんじゃないのってくらい塩辛いんですよ。それで高血圧なんじゃないかって」
「ふ〜ん、およばれした時はそんなん感じませんでしたけど。そこんとこから直さないと高血圧治らないのかいねぇ」