ビールを飲みきったところで、お茶を注文することに。
姉さんはウーロン茶ホット、僕は店員さんに番茶をわざわざ沸かしてもらって飲む。ただですよね?って聞こうとしましたが、ちょいと聞きにくかったのでやめ。
アネ「やっぱ熱いお茶を飲むと落ち着きますね」
「そうですか。それはなにより」
「ところで今何時ですか」
「さあ?」
「10時半ですね。夜はまだまだこれからですね」
このセリフはつまり、まだまだどっかいくよ、みたいな意味で取ってよいのでしょうか。

飲み終わったところで会計。
姐さん「すみませんね。払ってもらって」
「いいっすよ。1.3倍返ししてもらうんで」
「あはははは。」
「えらく中途半端な数字ですみません」
「妙にリアルですよね」

駐車場に向かいながらよそ見をして
歩いていたら、電柱にぶつかるという古典的なボケをしかけた。
「今電柱にぶつかりかけました」
アネ「(酔っている度合いは)大丈夫ですか」
「大丈夫です。いつもどおりおかしいです」
「あ〜、やっぱり」
っと、こういうバカにされたようなやりとり大好きなんです。

「電柱にぶつかるのも古典的ですが、僕はバナナの皮で滑ったことがありますよ」
「えぇ〜、あれってマンガでしか見たことないんですけど」
「車の中でバナナを食べてて、マットの上に皮を投げ散らかしておいていたんですよ」
「あはははは。車でバナナを食べるなんてガッツ石松みたいですね」
「なんで?」
「めちゃくちゃバナナ好きらしいですよ」
「へぇ〜、僕も好きなんですけど同レベルかな。でね、夜で暗かったからかな、マットのところにバナナの皮があることを忘れていて、勢い良く車に左足を突っ込んだら、ちょうどそこにバナナの皮があったみたいで滑ってしまい、ぐはぁってのけぞるような格好になりました。全体重が踏み込んだ左足にかかり、その足の下のバナナの皮の摩擦係数が少ないためにずるっと滑ったわけですね。」
「きゃはははは」

駐車場から料金を払い出る。
私「さて、どうしますかね」
「うーん、もう特にやってるとこってないですよねぇ〜」
「(夜はまだまだこれからってゆうたのは何やったんですか、姉さん)
ですかねぇ〜、んじゃあ帰りますか」
「ウィ」

おとなしく姉さんの家に向かって進む。途中ポプラで、僕野菜ジュース、姉ボルビックを購入。100円くらいのお金もないようで、おごらせていただく。
「すいません、水まで買っていただいて」
「いやいや、おごった金額が多くなるほど返ってくる金額が大きくなるんで(ニヤリ)」
「(こいつ目がマジだ)」

僕「そういえば趣味ってなんですか?」
「そうですねぇ、ピアノを弾くくらいですか」
「ピアノ弾けるんすか。すごいっすね。猫踏んじゃった弾けます?」
「白い鍵盤つかって弾くバージョンと、黒いところをつかって弾くバージョンの二通りできます」
「へぇ〜、(よくわからんけど)すごいっすねぇ。家にピアノってあるんですか?鉄工所だからやっぱ鉄製なんですか?」
「そうそう、鍵盤とかも全部鉄で。」
「でもそうなると、音響とかはどうなるんだろう?それと弦を叩くところはやっぱ木じゃないといけないのかな、ぶつぶつ」
「でね、妹も習ってたんだけど、私も短気だけど妹は私よりももっと短気で、身に着く前にやめちゃいました。」
「えっ!?妹さん短気だったんですか?」
「そうですよ。服や行った時でもなんか店に腹が立つことがあったらいいますもん。
「ちょっとこれどうなってんの?」
ってな感じで」
「へぇ〜、そうなんですか、全然そういう風には見えませんでしたけどね。妹さんにメッチャ気にさわるようなことしまくったんですけど、なんで僕生きているんでしょう?」
「さあねぇ」
「短気な姉妹なんですねぇ。そういえば昔ケンカをしたときに包丁を持ち出したとか」
「ああ、妹がね」
「あ、あれ妹さんの方だったんですか?」
「えっ、私のほうだと思われてたんですか?妹ですよ。あの時は常に仲が悪くてケンカしてましたね。今になって仲は良くなりましたけどね。」

僕「そうそう、東京に行くかどうかの話なんですけどあれは多分行かないことにしそうです」(相変わらずよくわからない、ぼかした表現だこと)
「やっと本題が出てきましたね」
「えっ、これって本題だったんですか?まあ、いいんですけど、あの日姉さんに電話した時には自分の考え、思いが良くわかってなかったため、ちょっと話がかみ合っていなかったんですが、あの後いろんな人と話したりしたら、自分の考えがわかってきました。僕が島根に残るとしてもそれは親からの強制ではなく、僕が残りたいから残るんだってことなんです。島根にいても月一回くらいのことなので東京に通えばいいですし。まあ、東京にいけばもっといろいろできるわけではあるのですが。」
「そうなんですねぇ」

姉「車買い換えられないんですか?」
「はい。僕はこの車を愛してますから。名前だって川本真琴号って名づけてるし。」
「そういえばいましたねぇ。でも消えましたよね」
「川本真琴は永遠に不滅です。車にぶら下がっている人形もファンクラブグッズだし、今着ているTシャツもそうだし、車のキーが着いているキーホルダーもそうです。」
「(げっそり)」
「どんな音楽を聴かれるんですか?」
「私はヒップホップかヘールホップ彗星とか」
「へぇ〜、そしたらカラオケ行った時歌える曲ってないんじゃないっすか?」
「そうなんですよ。むっかし流行った曲くらいしか歌えません」

そうこうしているうちに家が近づいてきた。
(あ〜、もうお別れか、もっとふざけたかったな)
とか考えていると
姉「今からカラオケ行きません?」
と言われたので
「イエス」
ってな感じで家の前の素通りしました。
で、
拙「カラオケどこが安いでござろうか」
「ここらへんは全部高いっすよ。もう信じれないくらい。土曜の夜だし」
「ですか。平田も?」
「はい」
平田方面に向かっていたのでUターン
「秘技、サムターン回し」
「いや、わけわからん」

「松江のアイドルって曲数が多くて僕好きなんですけど、あすこも高いですか?」
「アイドル系列も全部調べたんですが、高いです。2500円くらいしますよ。」
「アイドルの僕が行ったとしても同じですか?」
「はあ。」
「ですか。」
「あっ、いいですよ。また昼間とかに行きましょうよ。払ってもらうの悪いですから。」
「わかりました。」
と、また家に近づく。
我「それじゃあ、明日なんてどうなんですか?」
いや、若いね、この時の僕
「明日はワンちゃんの学校です。いいかげんトイレのしつけをしておかないとまずいんで。」
「そうですか、はぁ〜、明日は無理なんですね」
と、家の前到着。
「ちなみにそれって何時からですか?朝早くからですか?」
「いいえ。」
「じゃあ、高くてもいいんで今から松江のアイドルに行きましょう。」
明日会えないのなら多少お金を出してでも今日一緒にいる時間を少しでも長くしようという僕。ますます若いね。精神年齢80歳くらいまで若返ってるかな。

「ところでなんでヨガなんですか」
「むぅ、するどい質問」
「昔習われたとか?」
「全然。話せばながくなりますが、」
「手短にお願いします」
「中学の頃図書館でいろいろ本を読んでて、人間が健康になったり幸せになるのには、体と心と魂のすべてを考えていかないといけないってなんだか薄っすらと気づいたんです。」
「(長くなりそうだよこれ)」
「でね、大学に一応入ったことは入ったんですが、そういう考えを持っている人のところで学びたいと思って、あてもあまりないのに大学をやめたんですよ。で、知りたいことを教えてもらいにいこうと思っていろいろ尋ね歩いたんですが、これだって思えるのが今までなかったんです。で、高校卒業してから4年間くらいかなりぶらぶら生きてましたが、3年前にようやく、これだってのを見つけたんですね。」
「まあねぇ、なかなか勉強したいことってのは見つからないものですよ」
「見つけてからも動き出すまでにかなり時間かかってますけどね。」

宍道から高速で松江。昔は車で男を選んでいたとの話をされたり、東京ブギウギを聴きながらなんか昔風の喫茶店に入りたくなりますね、などと話したりする。

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