2005/2/19

「藤原さんって八方美人ですよね?」

つい最近もこんな質問をされたけど、そんなに僕って美人?

「そうかもしれませんね。なんでそんなこと聞くの?」

「えっ、八方美人で誰にでもいい顔をすると誰かを傷つけることになると思って」

「へっ?そうなるんかなぁ。僕にはようわからんです」

この時Fさんは付き合っている人から、僕という、一応生物学上では男と分類される人間と2人で会っていることについて、なにか言われていたための発言かと。かなり悩まれている様子なのだけれど、結局のところ、その悩みを解消するためには、僕がFさんの前から消えることしかないないなって思う。けど、お茶飲んで話すくらいならいいんじゃないかなぁって思うんですけど。色恋沙汰にはとんと疎いんで、どうにもこうにも。こういうことがあったんで♪ヒロインのその悲しさを僕に癒せないことがあどけなさに触れるたびに悲しいだけ〜♪という歌詞の「ヒロイン」という歌を歌う時は感情がこもってしまうんでしょうか。

 

 

「なんで人を好きになるんでしょうね?」

コマンド、秘技:話の陳腐化

「それはもうDNAに異性を好きになるようにプログラミングされているからでっしゃろ。ぐるぐるまわって〜まわって〜まわって〜、やっぱりあなたが好き、みたいな。本能で好きにならなかったら種の保存ができんだろうからね。はい、話つまらなすぎ」

 

「私ね、こんなに短い間に、こんなに人と親しくなれたの初めてなんです。だって会ってからまだ一ヶ月くらいしか経ってないでしょ?」

「そう、ですね。僕は人付き合いが下手なので同じく初めてのことのように思われます」

「ハッピーアイスクリーム!」

「いや、微妙に使用法が違う気が」

帰り際、テーブルの上に鶴を二羽折って「ありがとうございます」って書いた紙の上に乗せて退散する

 

「今日はありがとうございました」

「いえいえこちらこそ遅くまですみませんでした。じゃね」

それぞれの家へ帰る。

 

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