2003年9月

 

95日 本当は今日まで仕事がある予定だったのだけれども昨日で仕事が終わったため、すっぽり時間が余ってしまった。朝うだうだして、買い物をしたり、コンビニで立ち読みしたりして、それから家に帰るために木次の桜土手を車で走っていたら唐突に、「なんだか今幸せだなあ」と感じてしまった。幸せになるのには理由がある、と誰かが行ってた気がするが、この時は本当にわけもなくそう思ってしまった。自分のおかれている状況をつぶさに鑑みれば無職だし、お金ないし、などなどあまりいいところはないんだから、理不尽なことですが。

 

んで、午後からは今まで仕事が続けて入っていたために長い間いけなかった献血にいった。今回も成分献血。何回も行っているためか、受付での説明では「いつものところに記入をお願いします」とだけ言われて用紙を渡された。今までは毎回同じ説明を丁寧にされていて、「そんなに説明しなくていいのになあ」と思っていたから丁度良かった。

で、その事前の検査によると、長い間取ってなかったためか、血液成分が今までよりたくさんあったみたいで、余計に採ってもらえた。グラムあたり10円で売れるから、100グラム多く採られたとして1000円増しでもらえる計算に…、なるわけがない。

終わった後にお医者さんがいて血圧を測ったりもするけれど、その時も「どこを通ってきたの?」と聞かれたので、(うむ、これは常連というやつになったのであることよ)という感慨にふけった。

その後、オートバックスでオイル添加剤、ブックマートでマンガを買って帰った。

 

そして、夜は修羅場で、献血をした日は激しい運動をしてはいけないにもかかわらず、徹夜で10キロ足らずの歩行をすることになったが、書いててもおもしろくないので省略。

 

96日 山陰本線、木次線を乗り継ぎ9時自宅帰着。その後ぐっすりこんと眠ったため、昼ごろにあったと言う集中豪雨にまったく気がつかなかった。

夜にメールで、明日大山登山をするか否かという確認の電話が友達からあったので「行く」と答えるが、登る前にすでに筋肉痛の兆候があった。10キロ未満の歩行で筋肉痛になるとは…。年はとりたくないものですねぇ〜?おヨネさん、ってなものだ。

この日は昨日の午前中の幸福感が、夏の夕方の入道雲並みの厚いなにかに阻まれ、感じられる兆しもなく、とても憂鬱だった。

 

97日 朝起きておばあさんのぼけっぷりに突っ込みを入れたら泣かれてしまった。いかん。

大山には8時ごろから出発し、溝口町で友達と待ち合わせ彼の車で大山の登山口まで行った。この友達(A氏)に会うのはとても久しぶりで、メールも険悪な雰囲気のままご無沙汰していたので、とても新鮮な感じがした。んで、いざ登るために車から出ると、Aはなんと半そでのワイシャツにピラピラした長ズボン、仕事中に履いている靴、そしてなにより手ぶら(軍手装着)で登ろうとしていた。水を持っていくように忠告すると購入し、僕のリュックに入れて手ぶらで歩き出した。僕は合計4本のペットボトルを背負い登ることになった。

登山途中では、「26歳にもなっているのに、初めて一人暮らしをしはじめために毎日電話をかけてくる人がいて困る、自分なら一人暮らしだと逆にいいと思うけどなあ、寂しいと言うことはないよなあ」「はぁ、はぁ、はぁ(青色吐息)」などという会話をしながら3回ぐらい休憩して頂上に着いた。A氏の朝の会話(今日やる気がないわあ、よって遅れる)や服装からして、相当登るのには時間がかかると思っていたけれど、案外あっけなく初登頂に成功した。日曜日で晴天であるため頂上にはたくさんの人がいたため頂上には数分滞在しただけで下山した(山小屋ではカップヌードルが600円(うろ覚え)など、かなりのぼったくりっぷりだった。ビールは800円だったか。ホテル並みやね)。下山中は、あまり会話をせずに、膝を笑わせながら下りた。途中一番きついところでは、まったく会話が途絶えて、お互いに(あれ、そういえば長い間会話がないなあ)とふと思ったりしながらも、きついので口に出せず、結局楽になるところまでは一言も発しなかったりもした。そんなこんなで道を間違えながらも下山をし、大山寺の冷たい水に舌鼓を打ち(表現古っ!)、末吉のおみくじを引き、「えーマジデー」とかと発叫する若作りのおばさんとすれ違いながら、車に戻った。そしてエンジンをかけるとCDがかかったけど、登山の後に聞く川本真琴(このページで川本真琴は初登場では?)の「1/2」はとっても違和感があった、なんでだろうか。

その後、A氏が商品を納入したことのある店で食事(マルゲリータ、シンプルなピザだった)をおごってもらい、それからいつも通り温泉に浸かってから、今回の温泉登山キャッチボール部の活動を終え解散した。

A氏の今回の登山に対する感想「目の前にある大きな壁を乗り越えた感じです。やだ恐いぃ、女の子はじかんかかるのぉby明美」(含脚色)

A氏のAは阿保のAではないので、ゆめゆめお間違えなきようお願いします。