8/9 起きて飯食ってから出雲平成温泉へ行き、出雲でごそごそしてからいったん家に帰り、すかさず眠り、午後7時30分からの一畑寺での坐禅会へ備えた。そう、坐禅ったらあの坐禅です。

W様も来る予定だったが何を迷ったのか時間までに到着しなかった。かなり早く一畑に向かったようだったのに。

んで、真っ暗で人がほとんどいない境内を歩いて坐禅堂に行ってみると、人影が見えなかった。建物の中に独り言をぶつぶつつぶやきながら入ると、戸の影に二人の先客がいらっしゃった。話を聞くとどうやら一人は何回も来ている人で、もう一人はヨガをやっていて、来たのはこれが二回目、という人みたい。机の上の住所録に名前を記し、あたりの暗さ、宍道湖の眺めなどを見学しているとさらに二人の人が来た。んで、30分を少し過ぎたあたりで住職というか管長というひとが入ってきた。うむ、まさしく小学校低中学年の時に祖父母と一畑に泊まった時に出席した朝のお勤めのときに見た、若いけれど一番えらいようだった人だ。

さて、坐禅会はまずお経の紙を恭しく手に取り、仏壇の前に座り、みんなで般若心経を読み、それからおのおのの座る座布団の前に立ち、座布団に合掌をして、後ろを向いて合掌をして、座布団の前に座る。座布団は大きい座布団の上にやや小さい座布団が二枚あって、小さいのをそれぞれ一枚ずつ半分に折り、二つを重ねて尻の下に敷く。んで足を組んで姿勢を正す。云々かんぬん。

で、感想っすけど、息を数えろと言われたけれども、ぜんぜん数えるまもなく、いらん考えがわきでて困った。他のみなさんは集中していたのでしょうかねえ?ついでに蚊が多く、耳の中でここぞとばかりにあばれる蚊が二匹いた。蚊を追い払おうとした人は管長に「動くな!!」と一喝されていた。そいつぁー殺生やでー、と思ったが、蚊を殺すほうがまあ殺生だったりするわけで。また、三回に分けて座ったわけだけど、三回目には管長が肩を叩く板を持ってmawari、姿勢が崩れた人、打ってもらいたい人を叩いて回り始めた。僕以外の全ての人は自ら打ってもらおうとして打たれていたが、僕は姿勢の崩れから打たれた。で、意外と痛い。しかしその後はしばらく集中力が戻ったりしたので、いいものかもなあと思った。

ところでわれらがW君ですが、二回目の坐禅の途中に、どたばたと足音を響かせながら入ってきて、いきなりドカッと座ったので、僕の大いに乱れていた精神が、これ以上乱れることはないぐらいに乱れた。

坐禅の後は白隠というお坊さんの書いた言葉を読んだりしてから、お茶を飲んで、片づけをしてから帰った。お茶の席では管長さんはかなり気さくな感じで話をしていらっしゃった。(敬語は難しいですね。)お茶を飲みながらもW君の足音に話が及んだが、「たまには足音をたてずに歩くのもいいものですよ、周りのことなどに注意が行きますから」などと言い方がものすごく温和だった。来週も行こうかしらん。しかし同窓会というものがあったりなんかしちゃったりなんかして…。