ステキな夜空

(バックス→イタリア→平田→多伎 10月8日(土曜日))

 

今度は土曜日に仕事が終わったあとでどっか行くことに。知り合いが勤めているイタリア料理店に行こうってことになったんだけど、オートバックスに寄ってから行くことになったのは、仕事のあった日の6時過ぎのこんな電話から。

 

「もしもし。電話もらったみたいですけど」

「あ、もしもし?今大丈夫ですか?」

「あ〜、一応今残業中だけど、僕なんていてもいなくてもいいような感じなんでオッケーです」

「あ、やっぱそうですか。では遠慮なく話します。今度の土曜の話なんですが、食事に行く前にオートバックス行ってもらえませんか?」

「オートバックスですか。芳香剤買うためですか?」

「そうなんです。こないだ松江のオートバックスに行った時にはなかったんです」

「あ〜、

「私をだれだと思ってんのよ!(怒)」

って怒っていらっしゃったのは芳香剤がなかったからですか。幕が開くのと同じくらい、いつものように怒ってらっしゃったのであまり気にもとめませんでしたが。」

「そうです」

「でもオートバックスって7時くらいに閉まるんじゃない?友達のいるタイヤ館は7時に閉まるし。何時かわかります?」

「それくらい電話して確認なさい」

「イエッサ。じゃあちょっと電話切りますよ」

 

というわけでタイヤ館の友達に電話する。

「つかぬことをお聞きしますが」

「あ〜、そりゃつかぬことだね」

「いや、まだ何も言ってないけど、でもまあホントつかぬことなんだけど、オートバックスって何時までやってんの?」

「ホントにつかぬことだな。7時までなんじゃない?なんか広告につらされて行くのか?こっちのほうが安くて質が高いけん」

「じゃなくって、同行者が芳香剤欲しいっていうんで行くんです」

「あっそう。ならよし」

「んじゃあ、少し宣伝してみる?」

「おう。タイヤ館出雲ではただいまスタッドレスの早期予約キャンペーンを実施中。このページをみたと言う奇特な方にはサービスをいたしますので、オイル交換、ETCの取り付けなどもお気軽にお申し付けください。他店より絶対安いですよ〜」

「はい、というわけでありがとね」

 

「あ、もしもし、すみませんでした。やっぱ閉まるの7時らしいですよ」

「そうですか。じゃあ仕事終わったら速攻で来て下さいね」

「わかりました。6時に終わったら即そっちに向かいます」

「じゃあ6時5分に家の前で待ってるんで」

「そりゃ無理だけん。どうしても出発するのは6時5分くらいになってしまいますよ。光の速度を超えて時間をさかのぼらないといけない感じですけど」

「藤原さんならできそうなんですけど」

「うーん。いったい僕ってどういう人間に映っているんだろう?だんだん不安になってきました。まあいいや。とにかく制限速度いっぱいまでスピードを出して向かいますんで」

「制限速度いっぱいって50キロですか?何なめたこと言ってんですか?」

「あ、そろそろ仕事に戻らなくっちゃ。んじゃね」

「ちょっ…」

 

というわけで、行くことになりました。

 

で、当日。仕事が終わってから本気を出して鉄工所に向かって飛ばす。6時25分くらいに到着。

で、電話するけど出られない。急がんとやばいんちゃうんか?と、またちょっと気が引けるけど家の中に入っていく。と、人影が見えたのでギクって引き返しそうになったけど、今日は泥棒に来たわけじゃないんだと気がつき、あいさつをする。専務だったようだ。

「こんばんは。お久しぶりです」

「こんばんは。なんか今日もお世話になるようですまんねぇ」

「いえいえ。」

「なにしちょ〜なあかいね。*ちゃあ〜ん。フジハラ君がこらいたよ〜。ごめんねぇ。元気にしとぉ〜かね」

「はい。無駄に元気にしてます」

「あら、まぁほんとにねぇ。彼女はできたかいね?」

「いやはや、まったくだめですね」

などと会話をしていると社長も出てこられる。

「お久しぶりです。藤原です」

「おう。元気かね」

「はい。おかげ様で」

「焼肉たべたい、っていいなぁ〜けん、今から行くとこだわね」

「へぇ〜」

「どげかい。いっしょにいかんかや」

「いや〜、行きたいですけど、どうも出雲の店に用事があるみたいで」

「食べてからでもいいがな」

「それが7時までの店でして。すみません」

「つまーへんのぉ」

「またの機会によろしくお願いします」

 

などと会話しているとアネ様登場。

急いでいるので玄関からお姫様だっこをして車に駆け入る。ただ今の時刻6:30。

「早かったですね」

「う〜ん、でもぎりぎりっぽいっすよ」

「ですね。」

「でもまあ5分は時間があると思うんで」

「5分で選べっていうんですか?」

「はあ。だめですか?」

「いえ、私は閉店時間過ぎても店に居座れる技術の持ち主ですから大丈夫です」

「技術って言うか、面の皮の厚さ、ですね」

「(怒)」

 

カーオーディオからは美空ひばりの川の流れのようにが流れる。

「私この曲好きなんですよ」

「へぇ〜。この歌は僕が歌える数少ない歌の中の一つですよ」

「あれ、こないだカラオケ行った時どっちかが歌いましたっけ?」

「いや、どっちも歌ってないと思いますけど。今度歌いますか」

 

とか、高速の料金所で金の支払いが遅い車に対して長時間クラクションを鳴らし続けた、という話とか聞きながらオートバックスに着き、買い物を済ませ、食事をする店へ。

 

店へ入る